| ―アクアリュ−ム基礎講座― |
| 1.生物濾過について |
| 1-15.【濾過システムと濾材に関する結論】 |
| 濾過細菌と濾材との関係もある程度ご理解いただけたと思います。良質の濾過細菌を出来るだけ多く付着させられ、通水性能の高い濾材とB−4のような濾過バクテリアを使用すれば大切な魚達を上手に長く飼育でき、メンテナンスの手間もそれ程必要なくなるのです。 飼育コストを考えるとディスカスやアロワナのようなある程度(90p以上の水槽)の大きさの必要な水槽で飼育する魚は、最初から濾過システムに対する予算は少々予算をオ−バ−しても、2系統の濾過システムを設計するべきです。そして、濾材についても、価格で判断せずに質と耐久性能を判断基準にしてください。 魚にこだわりを持つなら飼育システムにもこだわって下さい。 |
| ここまで読み進められた皆さんは、一つの疑問をお持ちになるかも知れません。それは、優秀な濾過器と濾材、B−4を使用すれば換水もしなくてOKなのですか?この問い合わせも多い質問です。 結論から申し上げれば換水は必ず定期的にして下さい。何故なら、B−4は色素まで分解できません。換水しないと、水が茶色くなります。これは魚のフンやエサの色素が水に溶け込むために発生してきます。 そして、新しい水を水槽に入れる事で生物学的に考察すると新しい命が入ってくるからです。それは、ミネラルなどの微量元素の他にミジンコのタマゴなどが換水によって水槽にもたらされるのです。 B−4にはミジンコのタマゴが入っているのですか?との質問がありましたが、入っていません。ミジンコのタマゴなど販売しているのかどうか見当もつきません。ミジンコのタマゴについて説明しますと、ミジンコは水質が悪化すると赤い色素を持ち、殻の非常に硬いタマゴを産みだします。この硬い殻に包まれた小さな命は、水が干上がっても生きています。そして風が吹くと砂ぼこりと共に巻き上げられ移動します。そして新しい場所に移動して、水質が発生に適していれば殻を脱ぎ捨て活動を開始するのです。 普通の水道水にも硬い殻の状態で見つけられますし、風の入る家で水槽の水質が発生に適していれば(自然に限りなく近い水質であれば)ミジンコは確認できます。 ミジンコは、私達の眼で確認できる大きさですが、水槽の中では、ミクロの闘いが微生物によって繰り広げられています。B−4がいかに優秀な濾過バクテリアであっても、水槽には毎日エアレ−ションによって空気中から多くのバクテリアが侵入し、そしてエサを与える人間の指先から確実に侵入してきます。侵入したバクテリアの多くは無害な種類が多いのですが、中にはロクでもない種類も確実に侵入してきます。そして増殖します。 定期的な換水は、これらの雑菌と共にB−4も排出する結果になりますが、その後にB−4を追加で投入する事で水槽の中は善玉バクテリアが圧倒的な支配力を持つことになります。パラパラと水面の上から振りかけるだけで! 次に何故定期的な換水が重要な意味を持つのか?その事について私達の考えを明らかにします。換水する事で確実に魚に一つの刺激を与える事が出来ます。それは、人間に例えて申し上げれば、アナタが完全空調の快適な海辺のホテル(別に森の中のホテルでもいいよ!)に宿泊したとします。その部屋は温度も湿度も快適に調整されていても、窓を開けて自然の外の空気を入れることで、アナタはきっと爽快な気分になれるはずです。 常に一定の温度で管理された水槽に1〜2度異なる新しい水が入ってくる事で魚達は刺激を受け、それが発色衝動や産卵衝動の引き金になると考えるからです。 前にも書いたように熱帯アマゾンの雨期と乾期は、まるで水温も水質も異なり、その変化の境目が魚達の繁殖行動に関係している事を認識してください。 |