―アクアリュ−ム基礎講座―
1.生物濾過について

1-11.【どうして排泄物は完全分解されるのか?】

 魚の排泄物の成分は、タンパク質、繊維質、炭水化物でほとんどが構成されています。B−4のバクテリア群は、これをエサにして増殖していきます。どんどんと食べる訳です。そのために残留しないのです。同時にアンモニアを亜硝酸に変換しないで空気中に直接放出していきます。亜硝酸も分解していきます。その為にペ−ハ−数値は低下しなくなります。硝酸塩についても一番の材料であるアンモニアが発生しなくなるので、どんどん減少していき、約3週間後には試薬反応が消えます。

1-12.【どうして水は透明性が高くなるのか?】

 この事は重要です。B−4バクテリアが増殖すると、こんどはB−4バクテリアをエサにする生物群が現れます。食物連鎖の始まりです。
 この生物群は後生生物とか後生動物とか呼ばれる一群です。彼らは、B−4バクテリアも補食しますが、水槽中に多数いる大腸菌とかブドウ球菌なども補食し始めます。そして食物連鎖は進行して行きます。
  こんどは、バクテリアの中でも大きな鞭毛虫(べんもうちゅう)とか繊毛虫(せんもうちゅう)などを補食するグル−プが現れます。鞭毛虫には水を白濁させ臭いニオイを発生させるモナス菌、ディスカスのエラ病の原因になるキロドネラなどを食べてくれる生物です。その結果雑菌は減少し、水は透明性が高くなり臭いニオイも無くなるのです。だから病気が出にくくなるのです。
 そして、この食物連鎖は進行していきます。最終的にはミジンコが水槽内で確認できるはずです。なぜなら微生物世界の頂点にいるのがミジンコなのです。そして自然界では、このミジンコをエサにして魚の子供たちは成長するのです。
 この自然界の生命の誕生と成長不可欠な食物連鎖サイクルがB−4を使用すれ事で、人工的に創られた水槽の中で、だれもが簡単に再現する事ができるのです。

1-13.【B−4、その能力を完全に引き出すために】

 前にも述べましたが、生物濾過については、実に複雑な要素が絡み合ってきます。簡単に濾過システムと言っても幾つかの方法があります。しかし、基本は、共通です。
 その水槽の水を一時間に何回濾過器に循環させられるかこれが基本です。私達の実験デ−タ−を基に推測すると、淡水の観賞魚水槽で1時間5回転以上、観賞用海水魚水槽では、6回転以上、料理店などの生け簀水槽では、8回転以上最低でも濾過器に循環させないと問題が生じると考えています。
 しかし、濾過器の内部に使用する濾材の質にも大きく影響されてきます。
濾材は、簡単に表現すると、濾過バクテリアの高層マンションのようなものです。バクテリアは増殖すると集合し、バクテリアフィルムを形成するのが一般的ですが、水中を漂いながら定着場所を探すタイプもあります。そして、彼らは水槽と濾過器を循環しながら定着していくのです。B−4の能力を十分に引き出せる濾材についても入手できる限りの濾材をテストしました。結論から申しますと一番は、通水性能が高い事です。