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本日の電話相談

空気中の酸素が飼育水に溶け込む原理とは?

これは研究者によってほぼ解明されています。空気の大気圧が高い(高気圧)と酸素は押し込まれて溶け込む、自然界ではこれに風が影響して波が発生して溶け込みを促進するようです。実際にアクアリウムタンクのエアレーションを停止させても外部濾過器だけでよほどの過密飼育でなければ育成は可能です。簡単に実験で証明が可能です。



本栖まりも

最近テレビで情報が流れて話題になってる『本栖まりも』のお話です。

最初に目撃したのはもう20年以上も前、当時世田谷にあった熱帯魚、水草専門店さんのデコレーション水槽でした。もう、その店も無くなって時効だからバラしますが、当時は水槽用のデコレーションに使う石とか流木は多摩川の河川敷で採取してました。そのうちの流木にどうも付着していてそれが育ったようです。経験から言って関東近郊では多摩川、荒川、利根川と大きな川がありますが、荒川と利根川は秩父とか前橋の上流域で採取してましたが水草や苔は付着していませんでした。多摩川でも世田谷、川崎の下流域ではなく中流域は比較的川に入れる水深で水も澄んでいます。
100%確実ではない事を最初にお断りしておきますが、運が良ければ水槽で美しい姿を見る事が出来ます。水景を楽しむ為に幾つかの実験を繰り返して判明した事を書いておきます。

用意するもの

可能なら横幅は90センチ程度は欲しいです。高さは30〜50センチ、横幅は30センチも有れば充分です。底に敷くのは大磯砂か若しくは砂です。厚さは3~4センチ程で大丈夫です。
ヒーターと温度コントロールのサーモ、冬場に必要です。これから10月ぐらい迄は特に必要ないかもしれませんが、水温が高くなる夏場は要注意です。可能ならエアコンで水温は24〜26度程度に保つ必要があります。普通に15〜20度でも幾つかのポイントをクリアすれば大丈夫です。
水流は必ず作る必要があります。エアレーションはやめた方が無難です。理由は空気中からエアポンプで水槽に空気を送り込む、掃除機と逆で空気中に漂うチリやホコリ、カビの胞子、芽胞状態の細菌を水槽に送る事になります。その結果として硝化細菌が増えて水質が亜硝酸により弱酸性に変質します。
理想は小型の外部濾過器、これによって緩い水流を作ります。水量コントロールは吸水、排水側にコックを付ければ調整出来ます。それと水槽を覆うガラス蓋、これが無いと水質悪化が加速します。
照明用の器具。それ程強くなくとも大丈夫です。これら全て揃えても恐らく費用は3万円以下です。
水槽設置場所は直射日光とエアコンの風が直接当たらない場所を選んで下さい。
水槽設置前に底に敷く砂は軽く洗って下さい。これで準備は完了です。

採取の場所と持ち帰り方法

流木と石を採取したのは多摩川の中流域で京王線の京王閣競輪場から歩いて直ぐの多摩川河川敷です。
採取して持ち帰る方法はA4サイズのチャック付きのビニール袋(100均)で売っている。出来ればクーラーボックス、なければ発泡スチロールの箱、岸辺近くに沈んでいたり水に浸かっている流木、乾いているのは厳しいかも?石は適当なサイズで水に浸かっているもの。それらをビニール袋に入れて川の水をヒタヒタにしてチャックしてクーラーボックスに入れる。
夏場は可能ならコンビニで氷を買って封を切らないで一緒に入れる。理由は水温上昇によってアンモニア濃度の上昇を抑える為です。薄緑色の苔?水草?が付着していると可能性は高いかな?
流木は都合よく見つかれば良いけどそう簡単でもない。狙いは雨が降った数日後は可能性高いです。
持ち帰ったら水槽に入れて見栄え良く配置してください。

同居生物

映像をご覧になった人は気づいたと思うけど、モエビが複数飼育されてましたね。あれがポイントですね。モエビは小さなエビで藻にしがみついて盛んに表面に付着した微生物やコケ(水草ではない)を捕食してます。よく電話で聞かれるのですが、多くの人はコケとバクテリアフィルムを混同しておられるようです。水槽に生じるコケにも複数あって黒くヒゲ状に水槽のコーナーや流木に生じるものやガラス面に小さく付着する緑色のコケまであります。厄介なのは黒いヒゲ状に育つコケ。これは亜硝酸塩を養分に育ちます。水槽の中ではアンモニアが発生します。水性生物が呼吸すると微量なアンモニアが生じて、それを硝化細菌が亜硝酸に置換し、蓄積すると硝酸塩へと変化します。
この場合は当社のバクテリアBー4を使うと亜硝酸が発生しない為に黒いコケは生育しません。また水質を弱アルカリに保つ為に微生物も増えてエビの繁殖にも繋がります。換水時に少量振りかけるだけで十分です。エビにも種類があってモエビがベストで間違ってもミナミヌマエビは入れないように。
折角マリモが育ちだしても食べられてしまいます。

日々のお手入れ

換水サイクルですが、週に2回程度バケツ半分程度の換水は必要です。水道水には充分炭酸ガスも溶け込んでいます。よくカルキ抜き(水道水に含まれる塩素)は必要か?との質問もありますが、塩素は発ガン性が指摘されてからはほとんどオゾン殺菌に置き換えられているようです。心配なら使っている水道水の残留塩素測定がお勧め。仮に反応が出たら少量のビタミンC(アスコルビン酸ナトリウムで薬局で売っている)で抜けます。こっちの方が安全。
後は照明の照射量を調整するだけ、そんなに神経質にならずとも育ちます。
これらのことは全て実験で検証済みです。マリモの深い緑は見ていて心が癒されますょ。
頑張って挑戦してみて下さい。


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アクアライフ2023年12月号
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