-ぱぴえのひとりごとー
2002.12.20
会社に一匹のカメレオンがいます。エボシカメレオンです。某ショップでかなりヘトヘトになっていたものをレスキュ−したのです。会社では、ピエ−ル保本(やすもと)と命名され当社の立派なスタッフの一人(1匹)です。その頃スタッフの間で《ネクトン》の販売を考えており、爬虫類に詳しいスタッフからは、このネクトンが入手しづらい状況で、何とかこの世界標準のサプリメントを復活させ、貴重な野性生物の飼育をサポ−トしたいとの意見があって、このサプリメントを使えばほとんど何の問題もなく飼育の難しい爬虫類も初めて爬虫類を飼育する人でも簡単に飼育出来るようになるとの意見でした。
ホンマカイナと半信半疑でしたが、何とかネクトンレップを入手して実験をスタ−トさせました。販売する以上は、当然責任が有る訳ですからデ−タ−を収集しない事には問い合わせがあっても回答出来ないようじゃ話になりません。魚以外にまた実験対象が増えんのかょ〜との嘆きも虚しく、実験スタ−ト。
元気で状態の良い個体よりも、ちょっとアブナイ個体で実験すればアンタもネクトンの偉大さがワカルとのお言葉にさっそくショップ回りして発見したのがピエ−ルでした。
ほとんど素人のワタシが見てもチョットこのままじゃヤバイですょコレ。の状態でした。
たぶんクル病を発症している様子で手が小刻みに震え力なく眼も凹んでいました。
当然値切って破格の安値で引取って連れて帰り、エサを食べないとの事で、とりあえず水分補給のために、ネクトンレップとネクトンMSAをお湯で溶かしてスポイトで飲ませます。グツタリしている場合は、脱水症状を疑ってまず給水してやるのが基本です。
案の定グビグビ飲みました。ピエ−ルのお家は、60p水槽の底に活性炭を2パック敷いてその上に細かな木片をかけ、公園で落ちていた木の枝を掛けただけの質素なお家です。
カメレオンは昆虫食のため、フンが少し匂います。でも木片がフンの水分を吸収して、固め活性炭が匂いを吸着する為まったく匂いはしません。フンのからんだ木片はピンセットで取り出せばいいだけで簡単です。翌日には、小さな容器にミルワ−ムを入れてネクトンレップを振り掛けたものを食べてくれました。
毎日スポイトでネクトンレップとネクトンMSAを溶かしたものを与え始めてほぼ一週間で枝に掴まるようになり、10日後には眼の凹も回復しはじめました。
エサも食べはじめてから急速に体力が回復して、1年で一回り大きくなりました。
身体が暖まると外出し、事務所の中を散歩しています。
チョットびっくりするのは、ネクトンレップを付けたエサを食べさせて10分ぐらいするとやたらと明るい体色になる事です。ウチのピエ−ルだけですかね〜
もし、カメレオンを飼育している人が気付かれた事があったら教えてください。

2002.12.18

≪虫について考える≫
会社の水槽では、実験用に魚、貝類、エビ類などを飼育しています。当然毎日エサを与えているのですが、飼料も色々なメ−カ−のものを使用しています。
そして、ほとんどの飼料から顕微鏡で覗くと「粉ダニ」が発見できます。そして、その粉ダニを補食するダニも見つけられます。そういう飼料は安心です。防腐剤や保存料が混入している場合は、ほとんど見つけられませんし、だいたいこの粉ダニは、吸血したりするネズミなどに寄生しているダニとは異なり、ほとんど無害です。
先日、ディスカバリ−チャンネルを見ていたら、英国BBC放送制作のダニ特集を放映していました。人のまつげに寄生しているダニ、このダニもまったく無害で、最近の研究では、人間の免疫力を向上させる働きがあるらしい、との事でした。家の中のカ−ペットやベッド、枕などにも恐ろしくなる数のダニが生息しているのですが、やはり無害な種類がほとんどでした。しかし、人間の眼ではモゾモゾ程度の大きさの昆虫も顕微鏡や拡大鏡で見ると、怪獣のような、未来の兵器のようなデザインです。実際に水槽のグッピ−の稚魚に与えると喜んで補食してしまいます。
この小さな昆虫が、もし、存在しなければ永遠にフケや人間の皮膚から剥がれ落ちた古い皮膚などは、分解せずにかえって不潔状態になるかもしれません。食物連鎖の輪は重要です。微生物がもし存在しなければ、病気も減るけどゴミで世界は埋もれてしまいます。

2002.12.16

≪習性について考えましたけど≫
魚を飼育していると魚によって色々な変わった習性があるのに気付きます。クラウンロ−チは、とにかく恥ずかしがり屋とみえて、物陰からチョコチョコと顔を出してくれるのですが、顔を水槽に近付けるとあわてて隠れます。コリドラスなんかは、堂々としたもので、エサの時間になると、水槽の近くに寄ってきて催促します。うまくペアを組むと、とても仲良しのカップルになって連れ添って泳ぎます。魚の習性は、見ていても飽きません。
もっと、面白いのは、人間の習性です。毎朝、通勤時間と言うものは、ほぼ一定です。
そのために、乗車する電車の時間帯も乗る場所もほぼ一定になるのですが、私が利用する私鉄で毎朝同じ車両の同じ席に座っている女性がいます。この女性(25〜6かなあ〜)は、私の乗る時間は、必ず眼の回りをメ−クしています。そして、後、終点まで5分を切るとこんどは、口紅を引くんですね。そして、到着まで後2分になるとバックからヘア−ブラシを出して最後の仕上げに取り掛かり、ドアが開くと同時にヘア−ブラシをバックに仕舞い、一丁アガリ〜てなもんで、何気ない顔をして電車から降りて行きます。
帰宅時間にたまたま同じ車両に乗り合わせた男性がいまして、この人もいつも同じ朝の電車に乗っている常連さんなのですが、あの化粧おねえ〜さんの話になりました。
この男性の目撃証言によるとですね、彼女は、始発駅から乗ってくるそうです。
電車がホ−ムに入る前から列の最前列に並んで、ドアが開くと必ず定位置にダッシュして席を確保。おもむろにバックからパンを取り出してムシャムシャ食べるのだそうです。
しかし、パンの種類は、サンドイッチやクロワッサン、時にはアンパンなんぞも召し上がるとの事。それから後に、まづはパタパタとファウンディションを顔にはたき込み、しかも一種類ではなく、2種類もお使いになって、約10分程度下ごしらえなさる。
それからこんどは、眉毛を描いてから次は眼の回りのメ−クに入られるとの事「アンタは、その頃電車に乗ってくるから知らないだろうけど、その頃には、もう別人に化けてんだょネ〜」と、ご親切に教えていただいた。
「新幹線じゃね〜んだから、朝飯電車で食うんじゃないョ」と回りは皆思ってんだけど、本人はヘッチャラらしいです。少しは、クラウンロ−チのおくゆかしさを見習えョ

2002.12.13
≪お電話≫
毎日毎日、ほとんど一般のマニアの皆さんからお電話を頂戴します。「B−4買ったんだけど使い方を教えてください」「この取説不親切です。」なんてお怒りの方もおられます。
実は、取説は、わざと不親切に書いたつもりは、ないのですが、正直には書きました。
「使用量は皆さんで決めて下さい」と書いてある取説なんてそうあるもんじゃありません。でも、水槽の大きさ(水量)で使用量を決めるのは、絶対正確ではありません。
なぜなら、同じ大きさの水槽でも濾過システムも飼育している魚の種類も匹数も大きさも、全部同じなんてケ−スは、そうザラにあるもんじゃありません。
むしろ、正確な使用方法は、デ−タ−を基にお答え出来るようにする方がメ−カ−としては親切ではないか、と考えたからです。想像通りいっぱい電話やメ−ルがきます。
なかには、当方が絶句する相談もあります。「30p水槽で、ディスカスを飼育してますけど、調子が悪いんです」「えぇ〜ビックリする飼育方法ですね。絶対無理です。60p水槽か、できれば90p水槽にすぐに移し替えて下さい」「でも、会社のデスクで飼育しているんです。ディスカスは、大きくなるんですか?」30p水槽しか持ってない人にディスカなんか売っちゃイカンだろ〜と思うんですョ。
ディスカスは、毎日換水する、しかも全換水する。こういう人がいるんですね〜今も。
そんな飼育方法いったい誰に教えてもらったんですか?と聞くと、だってショップは毎日換水しているじゃないですか、とのお答え。アンタさあ〜ショップは魚を販売しているから、水槽にギュウギュウ詰めして、そのために濾過も追い付かないから換水している訳で、ショップのギュウギュウ詰め状態は、飼育とは言わないんですょ。
だいたいショ−バイしてるんですから普通の飼育環境とは全然ちがうんですょ〜
換水は、とりあえず60p水槽でディスカス500円玉より一回り大きいのが7〜8匹なら一回にバケツ7〜8分目水を抜いて、同量の新しい水を水槽に入れる、これを2回も繰り返せば十分です。スポンジフィルタ−なら3日に1度、外部、上部濾過器ならしっかりした濾材が入っていれば1週間から10日に一度で十分です。
オット忘れてた!それは、B−4を使っている水槽の話で、換水したらB−4をパラパラと振りかけるのを忘れずに。
2002.12.10

【どこから来て、どこに行ったのか?】
 この話は、19世紀のドイツの若き地質学者の一つの仮説から始まる。
 男の名は、ウェゲナ−。彼は、ある日机の上の世界地図を眺めながら、ある一つのデザインが頭に浮かんだ。それは、ジグゾ−パズルのように世界の大陸の地形が他の大陸に当てはまる事に気付く。南アメリカ大陸の右側部分がアフリカ大陸の左の部分に、マダカスカル島もアフリカ大陸の右下部分にほぼ適合する。もちろん全ての地形が当てはまるわけでは、なかったが、彼は、古代の地球には、巨大な一つの大陸が存在し、何らかの事情により、その大陸は、分裂し、移動しているのだの考えた。当然彼の頭の中には、古代ギリシャの哲学者プラトンの書き残した伝説の大陸アトランティスがあったのだろう。アトランティス大陸は、数日のうちに海底に沈んだと書き残されたが、誰一人そんな話を真面目に学問として取り上げる者はいなかった。せいぜい、神話、言い伝えレベルの話として取り上げていたのである。彼はドイツ地質学会において自分の信じる信念でこの仮説を発表した。
 結果は、当然のごとく嘲笑の嵐であった。彼の仮説に対して反対者達は、どこから大陸を動かせるほどのエネルギ−が出てくるのか?地形が偶然そのような形に為っただけで、大陸が海洋を行ったり来たりする訳がない。そんな話を学会で真面目に取り上げる訳には行かない。そんな空想で研究者とは、彼の頭は正常ではない、などと痛罵されたのです。
しかし、20世紀に入ると様々な交通機関の発達により、世界は狭くなり人類は、地球上のあらゆる場所に到達し、研究分野も急速に拡大していきました。

 そして、20世紀の後半に米国のコロンビア大学にいた一人の男が、地球物理学と言う新しいカテゴリ−のなかで、大陸移動説を発表します。これは、地球の構造が中心部にコア(中核)部分があって、その上側にドロドロに溶けた溶岩層があり、これをマントルと呼ぶのですが、地球は自転していますから、対流現象を起こし、マントル対流となって海底の岩盤の裂目から常に流出し続ける、当然溶岩は冷やされて岩盤を形成し、この力によって大陸と大陸は、移動し、ぶつかりあっているのだと、唱えました。
 地震は、この岩盤と岩盤がせめぎ合い、ぶつかりあって、そこにヒズミが生じるために発生すると考えました。この学説は、多くの謎を解明する糸口となります。
当時、地質学で化石を採掘しても、人の立ち入らないような山々で海底生物と考えられる化石が発掘されても、当時この場所は海底だった事は説明出来ても、何故隆起したのかは、かなりあいまいでした。ヒマラヤの高山で貝の化石が採掘されても、誰一人理論的な説明がなされなかったのです。しかし、現在の科学では、ヒマラヤ山脈は、毎年隆起を続けており、その原因は、インド大陸がユ−ラシア大陸に激突していることが判明しています。
これは、衛星を使った測量技術の飛躍的な進歩によるものです。
 地震発生のメカニズムもショルツ理論では、明快に説明できます。地球の構造も卵の構造と似ていることは、今では多くの人々が共通認識にしています。
これは、簡単に考えると、天文学の発達、天動説から地動説への移行。化石発見による地層学の登場。ダ−ウィンによる生物の進化論から始まる生物学の確立。
 学問の発達は、さまざまな分野の技術進歩と複雑に絡み合いながら発展していくのです。
ドイツ人フォンブラウンがロケット技術を進歩させましたが、ロケット自体は中国で火薬の発明から少し遅れる程度で初期の兵器としてのロケット弾は開発されていました。
しかし、はるかに射程距離が長く、ド−バ−海峡を越える性能を持つ兵器としては、最初の発明でした。このロケット技術の進歩がなければ人工衛星は、打ち上げられずGPS、全地球方位測定技術も登場しなかったのです。
 そして、今日先端技術としてのDNAの螺旋階段の解明技術です。今までの生物学を大きく飛躍させる技術の登場です。
 インドネシア諸島に生息するアジアアロワナも南米アマゾン河流域に泳ぐ、シルバ−、ブラックアロワナもオセアニアのノ−ザンバラムンディも祖先をたどれば超大陸パンゲアを流れる河に生息していた魚が大陸分裂後に独自の進化をした魚類である事は、容易に想像できます。DNA解析技術の登場までは、発掘調査で出土した化石を参考に進化図が書かれていたものが、革命的にスピ−ドアップするのです。
 現在DNA解析をもとに驚くべき進歩をとげたのは、犯罪捜査です。被害者の特定や犯人の手掛かりを解明するのに役立っているのは、ご存じの通りです。
現在、犯罪捜査以外にも多くの製薬メ−カ−や種苗メ−カ−なども、このDNAの解析を進めています。新薬の開発や新種の植物などは、農業を大きく変え、基本的な国家戦略になるからです。しかし、この技術のネックはまだまだ解析コストが高い事です。
 いづれ、技術革新が進めばコストダウンが進行して、誰でも簡単にDNAの解析キットのようなものが、発売されれば、魚達の研究も大幅に進み、錦ゴイのような色彩のアロワナの出現も夢ではなくなります。ハイブリッド(交雑種)の作出も効率よく出来るようになり、色とりどりのディスカスなんかも登場してきます。ディスカスなんかは、どう考えても、陸封性のチョウチョウ魚だと想像するのですが、もし、そうだとすれば、黄色と黒のストライブを持ったディスカスなんか生まれると楽しいよね。
 人間、遂に神の見えざる手に触れてしまったのかも知れません。